訪米見送り「選挙に全力傾注したいから」 会見で小沢氏

清灵

民主党の小沢一郎幹事長は１２日の記者会見で、検討していた大型連休中の訪米を見送ったことについて「選挙前なので選挙に全力を傾注したい」と語り、夏の参院選の準備を理由に挙げた。また、「私は招かれたんで、別に延期とか、やるとかという立場ではない。アメリカの判断だ」とも述べた。

　小沢氏は、キャンベル米国務次官補が２月初旬に訪米を要請した経緯を強調。そのうえで「マスコミから過度な関心を寄せられるのも、あまりよろしくないということも、あったんじゃないか」と語り、米軍普天間飛行場の移設問題で、小沢氏の訪米に注目が集まることを避ける狙いもあったことを示唆した。

　一方、小沢氏は参院選に向けた新たなマニフェストづくりについて「半年前の国民との約束を変える方が変じゃないか。細部や方法論はいいが、半年で基本が変わるのは国民に納得されない」と指摘。昨年の衆院選マニフェストの大幅修正には慎重な姿勢を示した。

　また、小沢氏は自民党の現状について「過去の既得権やしがらみにとらわれていたのでは自民党の再建はできない。再び政権を狙う気概をもって、政権担当能力のある政党によみがえってほしい」と語った。